先端医療センター病院(神戸市中央区)などを運営し、神戸医療産業都市を主導する目的で設立した先端医療振興財団(同)は9日、同日開いた理事会で本庶佑・副理事長(73)が理事長に昇格する人事を決めたと発表した。神戸医療産業都市の構想段階から関わった井村裕夫理事長(84)が任期を約1年残る任期満了を待たずに退任を表明したため。新理事長7月1日付で就任する。

 本庶氏は神戸市が1998年に設立した神戸医療産業都市懇談会のメンバーで、2000年の先端医療財団を設立した当初から理事を務めた。07年の「神戸健康科学(ライフサイエンス)振興ビジョン」策定にも関わり、井村氏と同様に神戸医療産業都市に関与してきた。本庶氏は「研究者の知恵を現実のものに活かせるよう支援を強化してまいりたい」とのコメントを発表した。

 本庶佑(ほんじょ・たすく) 医学博士(京大)。1979年阪大教授、84年京大教授、95年京大院医学研究科教授、96年京大院医学研究科長・医学部長。2000年文化功労者、06年内閣府総合科学技術会議議員、12年静岡県公立大学法人理事長、文化勲章受章、15年神戸線谷遼振興財団副理事長。京都府出身。